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バッテリーチェッカー

2線式デジタル電圧計を3線式に改造してバッテリーチェッカーに


狭い家でもあり、モノを作る時は小さくする様に心がけてはいる。
ある日友人に、
「SMD(表面実装部品)を使っても、あまり小さくならない。」
と、ぼやいたら、
「基板(PCB)を使うからだよ!空中配線なら最少にできるさ。」
と、あっさり言われ、目からウロコ…
早速前から欲しいと思っていたバッテリーチェッカーを作ってみることにした。

 

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外観。
今回は『小さく』がテーマなので、ケースも3Dプリンターで作った。
外形寸法は、30x25x10(mm)程度になった。

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本体の下に電池のマイナス極を接触させる部分(ビスの頭)を付け、プラス極はしなやかなシリコンワーヤーで当てることにした。

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これが昇圧回路。
有名なHT7733Aを使用。電池の電圧から3.3Vを作成する。
数点の部品だけでできるので、空中配線には最適だ。
配線して、動作確認後、ホットメルトで固めたので、中は見えなくなってしまった。

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実際にNi-MH電池の電圧を測っているところ。
昇圧回路は0.8V位から動作した。
Ni-MH電池が1V~1.4V、Li-Po電池が3.4V~4.2V程度なので、バッテリーチェッカーとしては十分だ。

2線式→3線式改造

安くて小型のデジタル電圧計が出回っている。
便利なので、僕も時々愛用させてもらっています。
ただ、今回はバッテリーチェッカーが目的なので、低い電圧(1V以下から)を測りたかった。くだんの電圧計は回路を動作させるためにどうしても3V程度の電圧が必要になる。
そこで、昇圧回路を追加して電圧計は3Vで動作させ、低い電池の電圧を測ることができるようにした。
そのためにはまず、2線式→3線式改造が必要なのだ。
改造と言っても、やることは簡単で、入力の信号を一カ所切断して、昇圧回路を繋ぐだけだ。
具体的な方法は、下の回路図からご覧ください。
ただし、電圧計はいくらかのバリエーションがあって、改造方法もそれぞれに異なる。今回使ったのは中華製の廉価版(@110円位)のものだ。


参考までにハードウェア・ソフトウェアの情報を。ただしこれらは僕の覚えであり、正確に改版を反映していない可能性があります。この通り作って動かないからと、怒らないで欲しい。