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開発ツール

ソフトウェアの開発環境は「arduino IDE」で構築できる


Arduinoのホームページ(www.arduino.cc)からダウンロードできる。英語だがこのページにはArduinoに関する情報が満載だ。先ずはじっくり読んでみることをお勧めする。
そして、このサイトにある「download」ページからArduinoIDE (Integrated Development Environment-統合開発環境)が無料でダウンロードできる。勿論その気になったらドネーション(寄付) をすることもお勧めだ。
このIDEは大変良くできていて、市販のボード達だけではなく、単体のCPUチップでのシステム開発もサポートする。CPUは主にアメリカのAtmel社(www.atmel.com/ja/jp/)の"AVR"シリーズを対象としている。

 

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ダウンロードしたら、「書類」フォルダに"arduino"と言う名前のフォルダを作ろう。そして、その中に"hardware"と"library"と言うフォルダを作っておくと、今後のシステムの拡張時に便利だ。
ArduinoIDEではプログラムは、C、C++ライクな言語で作成する。作ったプログラムファイルは「スケッチ」と呼ぶ。スケッチはまた別にスケッチ専用のフォルダを用意した方が良いと思う。なぜなら、テストを含めて今後作るスケッチは数多くのものになるからだ。
なお今これを書いている時点ではIDEの最新版は1.6.9だ。1.6.xとそれ以前ではディレクトリの構成を含めて、ライブラリなど大きく変化した。画面の表示も変わっているところがあるので、WEBで情報を検索したりする場合、そのサイトの情報がどのパージョンに基づいて書かれているか注意して読む必要がある。

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左の写真がIDEの画面。ここで、プログラム(スケッチ)の作成・編集から、ハードウェアへのスケッチのダウンロードまで全てできる。下の黒い部分はシステムからのメッセージの表示エリアだ。エラーが出ると下の緑の帯がオレンジに変わり、内容が表示される。
IDEの「ファイル」メニューには「スケッチの例」と言う項目があって、多くのサンプルが掲載されている。代表的なセンサやデバイスもライブラリが用意されていて、しばらくはこれだけで十分遊ぶことができるだろう。

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ついでに1.6.xになって、変わったディリクトリ構成の例。僕はこれで長い間悩んだのだ。
まず、複数のボードを使う場合。
各ボード定義毎にavrフォルダを追加する必要がある。そうしないと、ボードのアップデートが行われない。
 →Arduino/hardware/の下、ボードグループ毎に「/avr」を追加

また、コンパイル時に『Warning:「build.board」』の警告が出ることがある。警告なのでコンパイルは正常に終わっているのだが、何とも鬱陶しい。

Warning: Board atmega64:avr:memduino64_8MHz doesn't define a 'build.board' preference. Auto-set to: AVR_MEMDUINO64_8MHZ
Warning: Board bitDuino:avr:bitDuino13-9 doesn't define a 'build.board' preference. Auto-set to: AVR_BITDUINO13-9
Warning: Board bitDuino:avr:bitDuino10-8 doesn't define a 'build.board' preference. Auto-set to: AVR_BITDUINO10-8
Warning: Board breadboard:avr:atmega328bb doesn't define a 'build.board' preference. Auto-set to: AVR_ATMEGA328BB
Warning: Board attiny:avr:attiny45-8 doesn't define a 'build.board' preference. Auto-set to: AVR_ATTINY45-8
Warning: Board attiny:avr:attiny44-8 doesn't define a 'build.board' preference. Auto-set to: AVR_ATTINY44-8
:
 →board.txtの各ボード定義の最後に「build.board」の定義を追加すればOK

attiny85-8.build.variant=tiny8
attiny85-8.build.board=AVR_ATTINY85-8 ←これを追加


参考までにハードウェア・ソフトウェアの情報を。ただしこれらは僕の覚えであり、正確に改版を反映していない可能性があります。この通り作って動かないからと、怒らないで欲しい。